養老の家
外部がほぼ出来上がってきました。
外壁は杉板
木枠はヒバ
外部の木製建具の材料の選定には、いろいろ気を付けなくてはならないことがあります。
一般的に外部の建具に使用される材料は
①ヒバ、米ヒバ あぶら分が多く水に強く適しているが、着色したいときに吸い込みにばらつきがありムラになりやすい。
②ピーラー(松) あぶら分が多く水に強く適しおり、着色も比較的良好であるが、ヤニがときかく多く出る。服に付いたり、手に付いても簡単に落ちない。
③桧 比較的水に強いが、①②ほどあぶら分は多くない。着色も比較的良好ではあるが、多少のムラが出る。節のない材料にすると、単価がグッと上がる。
④レッドシダー(米杉)あぶら分は少ないが水には割と強いし、材そのものが中間色で着色(染色)も容易でムラが出ない。しかし軟らかい材でガラスを入れる木建には不向きで、採用する場合は下桟は堅木で補強をする必要がある。長い目で見ると材が軟らかいので桟の接合部が弱いのは否めない。
⑤タモ、ナラなど 硬いが日差しにより、反ったり割れたりしやすい。
経験ではヒバが良いのではと思いますが、ピーラーのきれいな目も捨てきれない。外壁、内壁などの色目から材種を選択するのがいいですね。
ただ、クライアントに材の特性を十分に知っていただくことが大切ですね。
外壁 杉板キシラデコール2回塗り
枠 米ヒバキシラデコール塗り